【考察】子どもが図鑑を見ない・使わない理由。調べるための図鑑ではもったいないという結論
今年5歳の娘と2歳の息子がいます。2人のために図鑑を購入していますが、図鑑って高いですよね。なので、図鑑を買う以上はたくさん使ってほしい、という願いがあります。
でも、私が子供のころを振り返ると、そんなに図鑑や辞書を使いこなしてなかった。
で、図鑑があるのに使わないのには理由があると思いまして、子どもの迎えの待ち時間にブレストしてみました。はい、一人で。
図鑑があるのに見ない・使わない、の原因・理由を考えてみました
一人のブレストなので限界がありますが、大体こういうパターンに集約されるのではないでしょうか。
そもそも、図鑑は字が多いわけでもないし、よほど嫌いなテーマでなければ(爬虫類とか)それなりに面白いと思います。でも、見ない、使わない、というのはやはり何か理由があるからでしょう。
一番重要なのは図鑑の置き場所だと思います。そもそも重たい本なので、高い場所にあったり遠い部屋にあっては自分で運ぶことができないです。
できればリビングで、子どもの目線の高さに置いておくのが良いですよね。
図鑑を調べるための道具にするのはもったいない
(うちにある図鑑らしき図鑑。学研の図鑑ライブはまだ2冊しかない。はっけん図鑑はめくって楽しい仕掛け付き)
で、ブレストをしていて思ったのですが、
図鑑の正しい使い方って何?
という点です。
(人間は考えを発散させて息詰まると
「そもそも○○とは何か?」みたいなデカいテーマに戻りがち。)
図鑑というと、何かを調べるときに使うものというイメージがあります。でも「図鑑で調べる機会はそんなにない」というのが私の感想です。もちろん、わからないところを自主的に図鑑で調べる、という子どもも多くおり、そういう風に育てられるのは本当にすごいと尊敬します。
ただ、今現在のところ日常生活を送るうえで「図鑑で調べる機会はそんなにない」とい感じています。
図鑑で調べるというのはたとえばこんなシーンが想定されるでしょう。
~一家団らん中、テレビで「イリオモテヤマネコ」というフレーズが出てくる。~
子ども「ねぇ。イリオモテヤマネコってなぁに?」
パパ「よし、じゃあ、図鑑を持って調べよう。本棚から図鑑を持っておいで(調べる喜びや楽しさをわからせてあげよう。)」
しかし、こういうケースの場合、大体の子どもはこんな風に思っているのではないでしょうか。
子ども「(イリオモテヤマネコについてザックリ教えてくれればいいし、図鑑引いてまで興味ないんですけど。あーもう、テレビ見たいのに、めんどくさいな、聞くんじゃなかった。もう質問するのやめよ~。)」
これは私の子どものころの心の声ですね。そしてうちの子も、だんだんこういう反応をする(顔に出す)ようになってきました。ちょっとでも勉強的なものがちらつくと拒否反応。こっちはすぐに答えを知りたいだけなのに、物事を大げさにしないでくれ、と言わんばかり。
なので「子どもが疑問を持った時に辞書や図鑑で調べる」というのは我が家には不向きです。
そして、子どもの疑問を待つ方法では、図鑑を使わなくなるのでは…と思います。
たとえば、手持ちの図鑑に「テンレックのなかま」というページがあります。ただ調べる機会を待つだけでは、一生テンレックのページを引くことがないでしょう。これまでテンレックという言葉を見聞きする機会がなかったですから。ちなみにテンレックとはテンレック目に分類される動物です。わかりやすく言うとモグラっぽいやつ。
で、いろいろ考えたのですけど、
図鑑をもっと使う(活用とか難しい言葉ではなく)ためには、絵本を読むように図鑑を読む・見るように促すほうが良いのではないかと考えるようになりました。
ただただ、ペラペラめくっておもしろそうなページを見つける。より深く知りたいと思ったら、一緒に読んでみる。
疑問があるから図鑑で調べるのではなく、図鑑を開くことで疑問をもつ
そんな使い方がしっくりくるなと思いました。
絵本の読み聞かせのかわりに図鑑を見る日をつくるとか、さりげなく面白そうなページを開いてテーブルに置いておくとか、そんな感じで日常の中に図鑑を忍ばせておこうと思います。
で、最近の娘は図鑑よりももっぱら折り紙とすごろくに夢中なので、テーブルの上に無造作に図鑑を置いてみました。するとやっぱり見てくれます。あまりにも夢中で見ているので、チラ見したら、人間の腸を解説しているページを開いて、腸を迷路に見立てて遊んでます。いいのかこれで…。まあいいや。
そんな感じです。
以上。
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