福音館書店『伝承折り紙』わかりにくくて面白い
年末年始は日本海側にいたこともあり、極力外出を控えのんびりと過ごしていました。そこで、子どもがはまったのが折り紙
最初は難しいといいながら作っていた娘ですが、だんだんと上達してくれました。
現在の折り紙ケースはゴンチャロフのお菓子の缶。ピッタリすぎ。
asokoの折り紙は可愛い
無地の折り紙はよくもらえるので、自分で購入するときは柄物の折り紙
折り紙に関する本はたくさん出ていて、うちにはダイソーの解説本もあります。
3回で折れる、4回で折れるというように、割と簡単なものを扱う本が増えてきました。
たとえばこういうのが作れます
長女作 犬
最近は簡単に折れる折り紙本が良く出回っており、関連して過去にはこんな記事も書きました。
そんななか、今日ご紹介するのは、打って変わってめっちゃ古典的な折り紙の解説本。
その名も
福音館書店『伝承折り紙』セットの内容
こちらは3冊がセットで販売されています↓↓
どうでしょうこのレトロ感。昭和の趣ある雰囲気。ポップ感が皆無。しびれます。
今普通に売っているのかはわかりませんが、この冬ブックオフのセールで購入。300円の10%オフでした。つまり270円。
子ども向けでかつ古典的な折り紙の折り方を書いている本は、最近ではもう珍しいかもしれない。
内容は写真一切なしのオールイラスト。
一応カラーですが、色使いも最小限。
福音館書店作品の特徴といえますが、無駄がなくてシンプル。
紹介している折り紙作品は計57個。古典的なものが中心です。
かぶと
やっこ
さんぽう
娘の折り紙といえば、いままでは、5~6回で折れるような簡単なものばかり作っていました。あとは、折るというよりは工作だったり。
折り紙というより工作(左:左手の手形 右:リボン)
ですが、この本をきっかけに指定されたとおりにおる楽しさを実感できたようです。
折り紙はわかりにくいからこそ楽しい
で、こちらの「伝承折り紙」ですが、なかなか難しい。誤解を恐れずに言うとわかりにくい。
不親切。
面倒。
おっといいすぎました。。。。
いや、
決して本が悪いわけではないんです。
いまや、折り紙は本ではなく動画を参考に折る時代。そんななか、本のイラストと解説を頼りに折り紙を折るというのは、意外と面倒やりがいのあるものでした。
たとえば、「おばけ」という作品があります。
おばけを折るには、まず「かえる」のページを開いて、かえるを作る工程7まで進めよとの指示。
ところがかえるのページを開くと、つるのもとのかたちⅠのページを開いて、そこまで進めよとのこと。ちなみにつるのかたちⅡというのもあり混同しがち。
あとページ番号と作品番号と工程番号が頭の中でごちゃごちゃになって
「あ゛ぁ!も゛~~~~~」
ってなります。
そこまで難しいことではないのですが「あれ、今何を折ってるんだっけ?」とときどき迷宮入りします。
しかも、オールイラストなので、絵で示した折り紙の状態と、現物とがあっているかわからなくなることもしばしば。
マジでわからなかったのが「かたつむり」。途中でめっちゃ意味不明になるのですが、動画を見たら一発解決しましたよ。
でも、ふと気づいたんです。
このわかりにくさっていうものが折り紙の楽しさなのではないかと。
たとえば、完成図が写真で示されていたり、あまりにも簡単だったりするものは、わざわざ折る気にならないです。
でも完成図がイラストなので、「ちょっと実物見てみたいな」という気持ちにさせられます。
というわけで、折り紙には、
・解説を読み解く「謎解き要素」
・完成後の「サプライズ」
この2つが大事なのではないかと思うようになりました。
なんだかんだでこちらの「伝承折り紙」は、古典的な作品が詰まっていますし、折り紙の過程を楽しむには、ちょうどよい本だと思います。
あと、ふと気が付いたんですけど、折り紙の本って結構分厚いものが多くて、掲載数が多くていいなと思うのですが、ページを開いたまま、折り紙を折れないですよね。何か重ししないとすぐに閉じてしまうという。
こちらはペラペラなんで、ページを開いたまま放置できます。
あえて三部セットにしたのはそう言う理由かな?
以上。
いつもの読み聞かせノート(絵本日記)より。
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