Ema手帖 ~妊娠・出産・育児の体験談やおすすめ絵本のご紹介~

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【絵本感想】「はじめてであうすうがくの絵本(安野光雅)」って…

 

 

 

 

 

すごくない?

 

 

 

以上が今日伝えたいことです。

 

あとはたらたらその理由を述べているだけでして、気が付いたら3000文字を大幅に越えてしまいました。

 

子ども

数学

芸術

 

いずれのキーワードにもご興味がない場合、完全に時間の無駄になると思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

 

「はじめてであうすうがくの絵本」作者の安野光雅の凄さについて

はじめてであうすうがくの絵本1 (安野光雅の絵本)

作者は安野光雅という方。

画家?

旅人?

作家?

数学者?

科学者?

哲学者?

職人?????

 

 

とにかくもう

 

すげーやべぇ人です。

 

バナナマン設楽風)

 

 

 

※安野先生のプロフィールはこちら

 

 

で、この安野光雅というすげーやべぇ先生の作品は

・緻密・・・細かっ!!!

・学術的・・・深っっ!!!

・遊びごころ・・・(笑)!!!

 

といった特徴があります。

 

ま、とにかくすごいってことが言いたいです。

 

安野光雅先生の代表作はこちら・・・

一度はご覧になった方も多いでしょう。

ふしぎなえ (安野光雅の絵本)

ふしぎなえ (安野光雅の絵本)

 
あいうえおの本 (安野光雅の絵本)

あいうえおの本 (安野光雅の絵本)

 
天動説の絵本 (安野光雅の絵本)

天動説の絵本 (安野光雅の絵本)

 

 

私は過去に「もりのえほん」「あいうえおみせ」の2作品をレビューさせていただきました。

 

【絵本】超地味な画集→意味が解ると「なにこれヤバい!」『もりのえほん』の感想 - Ema手帖 ~妊娠・出産・育児の体験談やおすすめ絵本のご紹介~

 

【あいうえおの絵本】”ひらがな”を覚える?いや、楽しむための最高におススメ3冊プラスα - Ema手帖 ~妊娠・出産・育児の体験談やおすすめ絵本のご紹介~

 

子供の頃に読んだことがあるという方も多いでしょうが、

ぜひ、大人になってからもう一度読んでみてください。

 

大人になってから読むと、

いかに安野作品が緻密で、

さまざまな要素を盛り込んでいるか。

 

しみじみとわかります。

 

私も読むたびに新しい発見があり、作品ひとつひとつの奥深さに感嘆しております。

 

いずれも、物語の絵本というよりは、科学絵本のジャンルに近いものをお書きです。

 

そしつ、絵がとにかく上手(緻密)で、ただただ眺めているだけで幸せな気持ちになれるのも、安野作品の魅力といえるでしょう。

 

 

「はじめてであうすうがくの絵本」とはどんな絵本なのか

今回レビューする「はじめてであうすうがくの絵本」は3部作で構成されています。

1冊あたり結構分厚くて読みごたえ満点です。

 

はじめてであうすうがくの絵本セット 全3巻

はじめてであうすうがくの絵本セット 全3巻

 

福音館書店 サイトより】

発見の喜びや創造の楽しさを感じることができる『はじめてであうすうがくの絵本』を3冊セットでお届けします。「数学」というと数や図形をイメージしますが、この本は「数学」の起こりである、知ること・ものの考え方への楽しみに満ちています。問いかけに耳を傾け絵を眺めながら、お子さまと気づきの驚きをお楽しみください。

http://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=1504

 

 3冊まとめて買うと4800円+税、と結構なお値段です。

1冊ずつ買うと1600円+税、とお手頃なので、まずは試しに買ってみるのも手ですね。

もちろん、第一巻だけ、第二巻だけ、と単体で買っても何ら問題はございません。

 

それぞれの巻の内容は次の通りです。

・はじめてであうすうがくの絵本1

《なかまはずれ》

《ふしぎなのり》

《じゅんばん》

《せいくらべ》

 

 

・はじめてであうすうがくの絵本2

《ふしぎなきかい》

《くらべてかんがえる》

《てんてん…》

《かずのだんご》

《みずをかぞえる》

 

 

・はじめてであうすうがくの絵本3

《まほうのくすり》

《きれいなさんかく》

《まよいみち》

《ひだりとみぎ》

 

 

※いずれも1982年初版

※それぞれ104ページあります。

 

「はじめてであうすうがくの絵本」の内容マジで凄い

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気になる内容ですが、これがね、説明するのが超むずいんですけども。

 

物語の絵本というよりは

 

・すごくおもしろい算数の教科書

・子どもから大人まで楽しめるワークブック

 

 

のような印象です。

 

そして、

 

数字がほとんど出てこない

 

まぁビックリするくらい出てこない。

 

数字がほとんどないのに、

どうして「はじめてであうすうがくの絵本」なの?

と思う方も多いでしょう。

 

 

 

でも、この作品を読んで気づきました。

 

 

 

 

数学の原点は数字ではないということに・・・。

 

 

 

 

 

(どやぁぁっ)

 

 

 

 

 

さてさて話を戻しますが。

 

そもそも数字って何だろうと考えてみますと、

数字はただの文字であるという、とっても当たり前のことに気づかされました。

 

数字≠算数・数学 

 

であります。 

 

文字や数字が発達するずっと前から、人類は数を数える、重さを測るということをしてきています。

 

獲物の数を数えるとか

それを均等に分配するとか

太陽や月によって暦を知るとか・・・

 

「はじめてであうすうがくの絵本」はそういう

数学の”原点”に近い視点で、子どもたちに数学の面白さを伝えてくれるのです。

 

ふと思うと、数字が読めない子どもたちであっても、毎日の生活のなかで、数学をつかっているんですよね。

おやつを分けるとか、折り紙を三角に折るとか、牛乳をコップ半分まで注ぐとか。

親にとってもそういう数学的視点に気づかされる、きっかけを与えてくれます。

 

既存の算数(数学)ドリルと「はじめてであうすうがくの絵本(安野光雅)」の違い

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既存教科である、いわゆるお勉強の算数(数学)は、

 

数を覚える

計算する

長さや重さを測る

 

というところからスタートする物が多いですよね。

大体、幼児のドリルもそうです。

 

でもこれは、既存教科としての算数(数学)を学ぶのではありません。

 

1+1=2

この式の答えを解くのではなく、

 

+(足す)とはいったいどういう事なのか

 

という事を子ども自らに考えさせる(×教える)

作品となっています。

 

 

 

 

 

ほかにも、

・数えるとはどういうことか

・比べるとはどういうことか

 

といった数学的な概念や、哲学的要素が含まれています。

 

そんな小難しいことを一体どうやって幼児にわからせるんだい!?

 

と思いますよね。

 

そこが、安野光雅先生のすげーーやべぇところなんです。

 

安野先生の手にかかると、

 

たとえば間違い探しを楽しみながら、数学的な考え方を身につけられるのです。

 

 

いったいどうやって???とお思いの方

これ以上は私の口からは申せませぬ・・・・・笑。

 

とにかく

 

「うわ~~~こういう本にもっと早く出会っていたら算数とか数学が好きになれたのにぃぃ~~~」

 

って思えます。

 

図書館やお近くの本屋さんなどでチェックしてみてください。

中古本も多く出回っていますよ。

 

 

出会ってほしい「はじめてであうすうがくの絵本」に

うちの子は3歳ごろからこの本を楽しんでいます。3歳のころは、難しいところもあるので、本格的に楽しめるのは4歳か5歳かなと思います。

この作品は、4歳ごろから推奨となっていますが、小学校低学年のお子さんでも十分楽しめる内容です。プレゼントにもおすすめ。

 

そして大人でも楽しめます。教員を目指す方、塾の先生などもぜひぜひ読んでみてくださいね。有名な本なので、既に読んでいる方も多いと思いますが、念のため。

あとがきは大人向けで非常に勉強になり、読みごたえもばっちりです。

 

 

まとめ

ということで、現在2児の母である筆者の推し絵本をゴリゴリ紹介させてもらいました。

ついでに、「はじめてであうすうがくの絵本2」の読み聞かせノートを掲載します。

 f:id:mothersnote:20171130120934j:image

今回はブログにのせることを前提としているので、ちょっとだけ読みやすく書いてみました。笑

 

では今日はこの辺で^^

 

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