乳幼児へのフッ素塗布は安全or危険?歯医者さんで歯科健診をしてもらおう
フッ素塗布は安全or危険?乳幼児にも大丈夫なの?
お子さんのむし歯予防に有効な手段とされているフッ素塗布。(正式にはフッ化物)自治体によっては、フッ素塗布を推奨しているところも多くあります。
フッ素の効果は次の通りです
- 歯の再石灰化を促進する!
- フッ素が歯に取り込まれ、酸に強い歯を作る!(フルオロアパタイトが形成される)
- 虫歯菌が酸を作るのを抑制する!(フッ素で虫歯予防ができる最大の理由)
しかし、小さい子どもの口に、フッ素なんて入れて大丈夫?フッ素って危険な薬じゃないの?と不安に思うお母さんもいるでしょう。
今回は、そんなフッ素の安全性や小児歯科でのフッ素塗布の流れについてご紹介します。
目次
フッ素は自然界にある元素。私たちも普段から摂取している
実は私も最近知りましたが、フッ素は自然界にある元素です。酸素や水素と同じように、私たちの身の回りに存在し、特に緑茶の茎や魚介類などに多く含まれています。怪しい工場で生み出された化学物質ではないことがご理解いただけるでしょう。大人も子どもも日常生活で普通に摂取しているもので、危険性はありません。
それどころか、WHO(世界保健機関)とFAO(食糧農業機関)は「ヒトの栄養所要量の手引」においてフッ化物を必須栄養素として位置づけています。
フッ素塗布による副作用や摂取量の目安は?
人体に無害とはいえ、フッ素は大量に摂取すると吐き気、めまい、腹痛などの副作用があるといわれています。
副作用が現れるとされる摂取量は、2mg/kgとされています。
海外ではフッ素が含まれた錠剤が販売されており、主にそれを誤用、誤飲したことによる中毒例が見られます。
しかし、むし歯予防目的で行うフッ素塗布において、副作用が発生するほどフッ素摂取することは考えられません。
例えば、4歳児ですと洗口液320mlを一気飲みしたり、フッ化物配合歯磨剤1本分約65㎎を丸飲みするに相当します。
まず、歯科治療においてその量を摂取することはあり得ません。
小児歯科で健診をお願いするとフッ素を塗布してもらえます
今や、歯医者さんはむし歯になってから行くところではありません。むし歯にならないようにするために、定期的に通うことをおすすめしています。特に、歯のチェックやフッ素塗布は痛みがありませんから、お子さんも行きやすいと思います。
健診の流れは歯医者さんによって異なりますが、私の通っているところですと次の通りです。
・虫歯チェック
・歯垢の染め出し
・歯ブラシによる清掃
・器具を用いた表面の清掃
・フッ素塗布
このような流れで行います。
歯みがきやクリーニングの最後にフッ素を塗ってもらえます。
フッ素と言っても、まるでアイスクリームのフレーバーかと思うくらい、たくさんの味が出ています。気の利いた歯医者さんですと、複数の味から選ぶことができます。
歯ブラシにフッ素ジェルをのせ、歯の表面に塗ります。
ちなみに塗布した後は、30分くらいは食事や水を飲むことはできませんのでご注意を。
小児歯科定期健診で仕上げ磨きへのアドバイスがもらえる
定期健診は歯がきれいになるだけではなく、普段の仕上げ磨きの成果がわかるのでおすすめです。
以前、歯医者さんで前歯の裏側に歯石がついているといわれてしまい、とてもショックを受けました。それからは前歯の裏側を徹底的に磨いていたため、次の健診時には汚れが全くついていませんでした。
(かわりに、奥歯に汚れがたまっていたようですが・・・・orz)
汚れがたまりやすい場所、歯ブラシの選び方、子どもの寝かせ方、などなど
プロの目から見たアドバイスが得られるので、とてもおすすめです。
これは、小児歯科に限らず、自分自身の歯磨きにも同じことが言えます。
利き手や歯並びによって磨き残ししやすい場所があるので、そうしたところを教えてもらえると意識して丁寧に歯みがきをすることができます。
最後に)予防歯科は痛くない、恐くない!小児歯科は子どもが楽しいと思える歯医者さんを選ぶ
これは私の自論なのですが、子どもの定期健診ではそこまで高度な技術が求められるわけではないと思います。
ですので、技術や設備よりも、まず子どもが楽しんで通えるような歯医者さんを選ぶことが大事だと思います。キッズスペースがあったり、治療後にガチャガチャがあったり、スタッフが子ども慣れしていたりと。
歯医者さん=楽しいというイメージができれば、その後の通院もスムーズになると思います。
事実、私の子どもは2歳ごろから歯医者さんに定期的に通っていますが、恐がるどころか毎回楽しみにしながら通っています。
仲のいい衛生士さんに、「歯みがき頑張ってね」、「甘いものを食べすぎないようにね」と言われると、驚くほど素直に聞き入れてくれるので、私もかなり助かっています。
歯医者さんを恐がってしまうお子さんも多いと思いますが、むし歯になっていないかぎり、基本的に痛い治療は行われません。
歯医者さんは痛くない、恐くないと思えるためにも、子どものむし歯予防のために、3か月に一回は検診に通いましょう!
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