歯医者の検査機器を素人が語る
最近歯医者に行きましたか?
この記事は、「しばらく行っていない」、「歯医者ってどこも同じでしょ?」というあなたに捧げます。
技術の進歩とともに、歯科医院での治療設備や技術は格段に進化しています。
たとえば、この10年でケータイがスマホに替わり私たちの生活が劇的に変化したように、歯科医院もどんどん進化をし続けています。
歯科医師の腕も大事ですが、どんな設備を導入しているかもまた重要です。
今回は、歯科医院マニアの私が気になる、歯科治療設備についてお伝えしたいと思います。なお、かなり長くなるので、検査機器に絞りたいと思います。
すばらしき検査機器の世界
患者さんの口内の状態を数値やデータで客観的に示すために、検査機器は重要な役割を果たします。従来は、歯科医師が把握するものとして使用されていましたが、現在では、インフォームドコンセントの観点からも、患者さんにわかりやすく説明するための資料として使用されることが多いです。
例えば、歯医者さんに行くと初診時はレントゲンを撮影しますよね。近年は、多くの歯医者さんでデジタルレントゲンが採用され、より精密でより鮮明になりました。かつ、放射線量も抑えられ安全性も向上しています。
高品質な医療機器を導入しているか否かで、治療の幅や質は格段に変わると思います。
どんな機器を導入しているかどうか、で歯医者さんのこだわりや個性がわかるのではないでしょうか?今回はちょっと気になる検査機器等についてご紹介します。
※歯科医療については、ただの素人ですのでご了承ください。
※自費治療を含みます
ダイアグノデントペン(虫歯を発見する機器)
医師が虫歯と判断するのには、レントゲンなどで調べる、先のとがった器具で触って確認することがほとんどです。しかし、妊娠中や小さな子供にはレントゲンは控えたいですし、触診で歯を傷つける可能性もあります。
また、初期の虫歯などは判断しづらく、気づいた時にはある程度進行していたという事もあり得ます。
ダイアグノデントペンは、ペン先からレーザーの光をあてるだけでどんな虫歯でも発見できる機器です。
虫歯の進行状況がわかるので、すぐに処置をする必要がある虫歯なのか、予防処置で経過観察をすべきものなのか、といった客観的なデータに基づく適切な対応ができます。
位相差顕微鏡(口内の菌を生きたまま観察)
要は、口腔内にある細菌を生きたまま観察できる顕微鏡。普通の顕微鏡では、無色透明の微生物・細胞など観察するには試料を使う必要がありますが、この飼料によって検体が死滅してしまうのです。
口内には常在菌がいますが、その他に虫歯菌や歯周病菌がどれほどいるか、どのように動いているかを観察することで患者さんにより適した治療・予防方法をとることができます。ちなみに、虫歯菌と言ってもミュータンス菌(虫歯をつくる菌)やラクトバチラス菌(虫歯を進行させる菌)などさまざまな菌がいます。
うじゃうじゃ動く菌がたくさんいることで、ショックを受ける人も多いようですが、それだけ危機意識が芽生えるのなら良いと思います。
例えば、歯周病などの治療前と治療後とで口内の様子を比較するなど、治療やケアの成果が見えるので、患者さんにもわかりやすく、ケアのモチベーションが格段に上がります。
うーん、試しに見てみたい。
口臭測定器(気になるニオイを分析)
(画像はイメージです)
口臭治療を謳っている歯科医院には導入されていることが多いです。口臭の原因はさまざまありますが、歯周病や虫歯が原因となっているケースも多くあります。
たとえば、歯のケアが行き届いていないと歯垢や歯石がたまります。これらはばい菌の死骸で、進行状況によって強烈なにおいを発します。
臭いの強さや分析を行ってくれる機械を用いて、原因解明や治療方法を検討します。
口臭はデリケートな悩みで相談しにくいかもしれませんが、歯科医師はこうした人の悩みに寄り添うのがお仕事です。たくさんの症例を見てきているプロなので、安心して相談できると思います。
歯医者さんで口臭検査を受けると自費治療のことがあります。
家庭用の機器はアマゾンで、安いものなら1,000円~買うことができます。例えば、こちらを使用してみてレベルが高いと判断されたら治療のために口臭外来を受けるのが良いのではないでしょうか。
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咬合力測定装置(噛み合わせの力やバランスを測る)
(画像はイメージです)
咬合力(こうごうりょく)とは、噛み合わせたときに、上下の歯にかかる力のことを言います。この力のの大きさや前後左右のバランスをはかることで、噛み合わせが正常かどうか、咀嚼についての問題を調べることができます。
噛み合わせが悪いと、見た目が悪いだけではなく、様々な問題が起こりえます。
たとえば、
・歯みがきがしづらいため虫歯や歯周病などのトラブルを招く
・頭痛や肩こり、腰痛、不眠
・咀嚼が不十分なため胃や腸への負担がかかる
・食いしばりや歯ぎしりがある
など。
歯科医院の中でも、矯正治療に力を入れているところに導入されていることが多いですね。
唾液検査(唾液の量や菌を調べる)
(画像はイメージです)
唾液を3つの観点から検査し、虫歯の原因やなりやすさを特定するものです。機器ではなく、検査キットを用いて行います。サリバテストともいわれているようです。
【検査項目】
①唾液の量
唾液には食べたものを洗い流し、菌を抑制する働きがあります。この量を測定するとともに、食後は口内が酸性(=歯が溶けやすい状態)になりますが、この口内環境を中性に戻す力(中和力)を調べます。
②ミュータンス菌の検査
歯の表面に付着して虫歯を引き起こすミュータンス菌の状態を調べます。唾液採取後2日間培養して検査をします。
③ラクトバチラス菌の検査
ミュータンス菌が作った虫歯に入り込み、強い酸を作りだし歯を溶かしながら虫歯を拡大するのがラクトバチラス菌です。このラクトバチラス菌の状態を調べます。4日間培養します。
虫歯になったら治療する・・・ではなく、なぜ虫歯になるのか、という原因を解明することでより効果的な予防対策を立てることができます。
歯科ドック(口腔ドック)
最後にご紹介するのが、歯科ドックです。
上記で紹介した唾液検査や噛み合わせの検査も含まれることが多いです。
口内のことが気になる、ずっと歯医者さんに行っていない、という方は人間ドックの歯医者版、歯科ドックというものも良いかもしれません。
こちらも自費治療ですが、相場は3万円前後でしょうか。
ちなみに検査項目は歯科によって違いますので確認しておきましょう。
一度やってみたいです。
●口腔外所見
1,健康調査票の確認、血圧、脈拍
2,唾液検査
3,視診
4,触診
5,顎関節症関連検査●口腔内所見
まとめ
以上、歯医者さんが好きというだけの一般人が、気になる検査機器等をまとめました!
気になるものがあれば、通っている歯医者さんに問い合わせたり、あるいは新規で歯医者さんを開拓するのもアリですよ!
最近は歯医者さんもHPに力を入れていますので、お住まいの市町村名+検査機器名でググると意外とヒットしますので是非調べてみては?
では、次回は、治療機器編でお会いしましょう(^^)笑
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