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【絵本】衝撃度MAX!実は深い?「みみずのオッサン」

みみずのオッサン (絵本・こどものひろば)


ある日突然、ペンキ工場が爆発、クレヨンと絵の具の工場も爆発。それをみているのが主人公のみみずのオッサン。ページをめくるたび斬新奇抜な展開が・・・。
 

読み聞かせの中で最も衝撃的だった作品

”孤高のユーモア怪人”の異名をもつ長新太先生の作品。私がこの天才!絵本作家の作品を読んだのはつい最近のことでした。しかしその後はどっぷりはまりました。そのきっかけとなったのが、こちらの”みみずのオッサン”。初めて読んだ時の衝撃は計り知れないものでした。話の展開が予想の上とかではなく予想のしようがない話なんですよね。大人になると、話をわかりやすくまとめたくなるもの。しかしわかりやすいものがいいものだとは限りません。わかるような、わからないような、そのギリギリの線をなぞる作品。
 
とにかく読み終えた後、「え?これでオワリ??」呆気にとられるんです。あまりにも呆気にとられるとホント清々しいんです。癖になりますよ(笑)
 
小学校に一人くらいいましたよね。自由帳に自作の物語を作っている男の子が。クラスメイトが読んでバカ受けし、一目置かれる子。いうなれば、そんな学校の人気者が作ったような作品。(決して、貶しているわけではなくて)
 
そのラインって狙おうと思っても狙えないですよね。あえてなのか、本文も”ですます調”から突然”である調”になるし・・・。本文の文字も手書きで描かれており、まさに「ミミズが這ったような字」。ヘタウマなんだけど、恐ろしい魅力があるんです。
 

テーマは環境破壊?主人公がミミズである理由

そのような奇想天外な絵本ではありますが、これは環境問題について描かれたのでは?というのがほかの皆さんのレビューでも多く見受けられます。たしかに、工場が爆発して化学物質?で街がドロドロになり食べ物も絵の具まみれになっています。真相はよくわかりません。
 
しかし、注目すべきは、この主人公がミミズであること。
 
ミミズといえば、土壌を改良する生き物ですよね。畑の有機物を食べ体内で分解し、糞にする。ミミズの糞もまた、肥料として売られているほど、土に良い影響をもたらします。絵本にも、その様子が描かれていますよね。
 
とはいえ、真相はわかりません。これがもし環境をテーマにした作品だといえば、そういう見方もできるかもしれませんが、絵本として楽しむには、あまり決めつけないほうが良いのかもしれないかと。
 
読み聞かせるときにも、そういう持っていき方はしていません。あるがままに楽しんでもらっています。もし、公園でミミズを見つけたら、ミミズは土を良くしてくれるという話をしてみようと思います。もし、自分で関連付けられたらそれはそれでいいかなと。
 
 
☆読み聞かせの反応☆
娘の反応というと、初見で「なにこれ~(笑)」でした。しかし、癖になってきたのか、リピート率高め。図書館へ返却した後も、2回ほどかりました。
読み聞かせた年齢:2歳11か月
 
 
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