【絵本】『せつぶんのひのおにいっか』にて節分の意味を初めて知る
1月も下旬です。今年に入って一段と寒くなりましたね。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
さて、今回は”節分”をテーマにしたおすすめの絵本をご紹介♪
『せつぶんのひのおにいっか』
【講談社HPより引用】
おに一家は、おに父さん、おに母さん、子おにの3人家族。
にんげんたちに気づかれずに、にんげんの家でのんきに暮らしています。
でも、ある晩、「明日は節分」という話を聞いてから、おに父さんとおに母さんのようすが変なのです。
さて、節分の日、おに一家になにが起きるのでしょうか。
節分の日のひみつがわかる(!?)、ゆかいなお話。
全かな、読み聞かせ3歳から、ひとり読み5歳から。
2月3日の節分の日の鬼一家の過ごし方を描いた作品です。
こちらは、設定がユニーク。
そもそも、
「おには~そと」っていうくらいだから、鬼はもともと家の中にいるんじゃないの?っていう、作者の疑問がもとになってできています。
言われてみればそうかも(笑)
舞台はとある普通の人間の家。そこに鬼も一緒に住んでいる、でも人間には鬼の姿は見えない・・・。なかなか面白そうなお話だと思いませんか?
すこし、鬼たちの生態がわかったような気がします。
娘はこの絵本を非常に気に入り、昨年の節分からもう何度読んだでしょう?!
春も夏も秋も、2月3日に思いをはせていました(笑)
読み聞かせにもピッタリの絵本です。
意外と知らない節分のこと。節分=大晦日。
私自身、30数年生きてきて、
節分イコール
豆
そして
鬼
位しかイメージがなかったのですが・・・。
さすがにそれではだめっしょ・・・と思うわけです。
こういう本に触れることで、もっと日本の伝統や季節の行事について勉強しないとなぁという気持ちになりますね。
絵本の巻末には、大人の人向けに節分の解説があります。
(以下は、その解説から知りえた情報です。)
驚いたことに、節分って年に4回あるんです。
節分は、季節の分かれ目という意味。
ではなぜ、立春の前日である2月3日、わたしたちの知る節分は重要なのか?
旧暦では、立春が1年の始まり。つまり2月3日は旧暦の大晦日にあたります。
昔からこの日に、邪気を払い新年の幸せを祈っていました。
そして節分に欠かせないのが大豆。
大豆には穀物の霊が宿っているとされ、悪霊や毒に勝ると信じられていました。
「まめ」=魔滅(まめ)に通じるとも考えられてきました。
これらの習わしは室町時代に中国から伝わったと言われています。
知っているようで知らない節分のこと、子どもと一緒に学んでいけたらよいなと思います。
個人的に好きなラストシーン
話は絵本の内容に戻りますが、
最後のシーンは、
「みてみて、うめがさいたよ」という一言で終わります。
この終わり方が、個人的に好きです。
寒い冬・・・外に出るのもおっくうになるこの頃です。
梅のつぼみが膨らむ様子を見ると、なんとなくほっとします。
着実に着実に季節がうつろいで、梅が咲いて桜が咲いてだんだん春になっていく。
植物のちょっとした変化は、見ようとしなければ気づかないものです。
昨年はちょうど近所に梅の木があったので、抱っこして梅の木を見せていました。
節分の時にはまだあまり咲いていませんでしたが・・・
でも、少しだけつぼみが見えてきて嬉しい気持ちになりました。
今年もきれいな花が見られるといいなと思います。
【読み聞かせノートより】
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せつぶんのひのおにいっか [ 青山友美 ]
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