【感想】映画『アニー』1982年版&2014年版のレビューと解せぬ点(ネタばれあり)
娘の通う園では、ミュージカルのアニーより「トゥモロー」を歌っているそうです。
さて、アニーってどんな物語かご存知でしょうか。
恥ずかしながら、
・赤毛
・赤い服
・ミュージカル
・榊原郁恵(←これはピーターパン)
くらいしかイメージがなかったため、楽天でアニーのDVDを超特価で購入しました。
(なんと、1982年版と2014年版の2作品がついて1200円でした。)
本日は、新旧両方の映画「アニー」を見た感想と、おすすめポイントを紹介します。
「アニー」の基本的なあらすじ
舞台は1933年のニューヨーク。世界大恐慌直後の街は、仕事も住む家もない人であふれていました。誰もが希望を失っているなか、11歳の女の子アニーだけは元気いっぱい。11年前、孤児院の前に置き去りにされたというのに、いつか両親が迎えに来ると信じて、逆境にひるむことなく前向きに生きています。
そんなある日、大富豪オリバー・ウォーバックスの秘書グレースに気に入られたアニーは、クリスマスの2週間をウォーバックスのもとで過ごすことに。明るいアニーに孤独な心をなぐさめられたウォーバックスは、アニーを養女にしたいと思うようになります。しかしアニーは、本当の両親と暮らすという夢をあきらめきれません。その強い気持ちに打たれたウォーバックスは、懸賞金をかけて彼女の両親を捜すことにします。
ところが、それを知った孤児院の院長ミス・ハニガンと弟ルースター、その恋人のリリーは、懸賞金目当てに悪だくみを始めて……。アニーの夢はかなうのでしょうか?
アニーは過去に3回映画化されているので、作品によって多少違いはありますが、
大富豪と孤児のアニーによるハートウォーミングなお話という点では共通しています。
1982年版と2014年版の「アニー」はどちらが面白いか
新旧のアニーはどちらが面白いか、いろいろな意見や見方はあると思います。
あくまでも個人的な意見ということでお願いします。
2014年版⇒⇒
普通に映画として面白い
1982年版⇒⇒
なんかいろいろ面白い。やばい。
という感じです…。
次項で感想を述べますね。
1982年版映画『アニー』の解せぬ点(ネタばれあり)と感想
まずは、1982年版のアニー。
Kobal/COLUMBIA/TheKobalCollection/WireImage.com
総じて面白いのですが、
何度見てもよくわからない点が多すぎます。
たとえば…
・なぜ大勢孤児がいるのにアニーが選ばれたのか不明
・大富豪がアニーに情を抱くタイミングが謎
・大富豪「議論している時の君はきれいだ」
秘書「…まぁ//」からの「よし、アニーを養女にしよう」
↑どんな流れだよ
・ルーズベルト大統領の出番に何の意味があったのか
・ルースターと女が車でいちゃつきすぎ
↑「事故るぞ!!」
・ペッパー⇒よくわからないタイミングで急に良いやつになる
・ミスハニガン⇒よくわからないタイミングで急に良い(以下同)
・ミスハニガン⇒捕まると思いきや、最後にゾウに乗って登場
・アニーは養女になってめでたし。けど、ほかの孤児たちは・・・?
なんというか、見終えた後で
となりました。なんか、ちぐはぐしている。
ほかの方の感想を見ても、同様の意見がちらほら。
一番気になったのが、
問題を金と権力で解決している
という点ですね。
アニーの両親を探すときも、アニーが映画を見たい、大統領に会いたい、と言った時も、最後にアニーが拉致されたときも、
基本金と権力(ときどきプンジャブ)で解決しています。
金持ち過ぎて笑えるレベルなので嫌悪感が生まれない。
と、散々言ってしまいましたが、良いところもあります。もちろん!
1982年版アニーの良いところ:歌やダンスが楽しい
音楽好きの子どもは、アニーの楽しい演出にとても喜んでいました。DVD特典の中には、歌の練習ができるコーナーもあり、内容が充実しています。
1982年版アニーの良いところ:俳優陣の個性がすごい
Kobal/COLUMBIA/TheKobalCollection/WireImage.com
俳優陣の個性がすごいです。大富豪役のアルバートフィニーと、ミスハニガン役のキャロルバーネットが特に強烈。ミスハニガンは、久本雅美にしか見えないので、途中からコントに感じました。笑
2014年版映画『アニー』は歌も物語も良かった!
続いて、2014年にリメイクされたアニー。
2014年版のアニーは、1982年版アニーと比べると、物語がしっかりしていて、伏線はきれいに回収されている印象です。旧作のオマージュも多くて、何回見ても楽しめる仕掛けが散りばめられています。
2014年版アニーの良いところ:歌が良い
歌…いいです。JAY-Zが曲を監修したこともあって、おなじみのトゥモローや、ハードノックライフもまったく違う印象になっています。
で、アニーが歌うまい。基本は吹替ですが、歌のパートは字幕に切り替わるので、本物の声が聴けます。「オポチュニティ」は表情も歌い方も、とてもよかった。泣きそうになる感じ。
最近は娘も英語っぽい感じでトゥモローを歌っています。(英語ではない)
英語に親しんでもらえたらなと思っています。
2014年版アニーの良いところ:終わり方が良かった
見終えた後の後味…って大事ですよね。2014年版はモヤモヤすることなく、良い形でエンディングを迎えてくれました。
でも…2014年版アニーの評価はいまいちらしい
しかし、映画評論家たちの評価は振るわず、ゴールデンラズベリー賞で「最低リメイク・パクリ・続編賞」を受賞しています。一方で、ゴールデングローブ賞にもノミネートされていますが。
私は単純なので、「面白かったな」「子どもでも楽しめるな」と感じましたよ。
ミュージカル映画は大人も子どもも楽しい
家族で映画を見るなら、子どもも大人も楽しめるものが良いですよね。うちの子どもは音楽・ダンスが大好きです。しかし、まだ本物の舞台を見せるのは早いため、自宅でミュージカル映画を楽しもうと思います。
まだ見たことがない名作も多いので、これを機にたくさんDVDをそろえようかなと画策中。親子で共通の楽しみがあるのは最高ですね。
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