読書感想文・日記・作文の書き方に悩む小中学生におススメ『ひげうさぎ先生のだれでも書ける文章教室』
作文嫌いだというチビッ子や、作文嫌いのお子さんを抱えるご両親に、めちゃくちゃおすすめしたいのが『ひげうさぎ先生のだれでも書ける文章教室』。いままで、退屈でありきたりな作文しか書けなかった、または何を書いていいかわからなかったというお子さんが、見違えるような文章を書けるようになるでしょう!
小学1年生から大人までおススメ『ひげうさぎ先生のだれでも書ける文章教室』
著者はベテラン小学校教諭のひげうさぎ先生。20年にわたる、日記・作文指導から生まれた、良い文章が書けるエッセンスを紹介している1冊。
簡単、誰でも(小学生から大人まで)、格段に文章力がUPする方法がぎゅっと詰まっています。教員として実践してきたものばかりなので、その効果は間違いなし。しつこいけれどマジでおススメです。
作文嫌いだった著者ひげうさぎ先生が、なぜ文章指導を?
著者のひげうさぎ先生は子供のころ作文が大の苦手でした。そんな方がなぜ、文章指導の本を?とお思いでしょう。むしろ、大の作文嫌いであったからこそ、どんな子どもにも素晴らしい文章が書ける方法を模索し、この書で伝えている方法にたどり着いたのではないでしょうか。
本に書かれている内容を抜粋しますと
子どものころは大の作文嫌い
→作文の書き方を教えてくれる人がおらず、何をどう書けばよいかわからなかった。
→教諭の仕事をするうちに、文章を書くコツをつかむ。
→そのコツさえわかれば子どもでも素敵な文章が書けるのではないか?
→実体験をもとに小学生たちに作文指導
→子どもたちの文章力が格段に向上
→文章力だけではなく、心が豊かになったり、モノの見る目が養われたり良いこと多し。
→WEB・書籍で方法を紹介
→教育現場で話題に!ひげうさぎメソッドを取り入れる教員続出
文章法を指導した署は数あれど、こちらは教育の現場で実践に実践を積み重ねて出来上がった特別な一冊。小学1年生のクラスでも実践されているほど、誰にでも取り入れられる術ばかり。作文嫌いのお子さんを持つ親御さんにも、ぜひおすすめですよ。
【試してみた】文章上達の3条件
とりあえず、わたし、Shioemaが何も考えず文章を書いた場合と、ひげうさぎ先生のルールを守って書いたものをご覧ください。
テーマ「本日の日記」です。
何も考えず書いてみたのがこちら↓
今日、わたしは6時半に起きて食パンをたべながら、TVを見た。朝のニュースではオリンピックの話題で持ちきりだった。日本の体操男子団体が金メダルを取り、とても感動した。みんなが良い笑顔をしていた。よくやったと思う。その後、子どもたちが起きてきて、ご飯を食べさせた。その間に、洗い物と洗濯物を干して公園にでかけた。ブランコとシーソーをした。暑かったが、一日とても良い天気だった。昼は冷やし中華を食べた。冷えていておいしい。また明日も晴れたらといいなと思った。
そして、ひげうさぎ先生のルールに沿って書いたのがこちら↓↓
「体操、日本男子団体、金メダルです!!」朝一番にTVから大歓声が飛び込んできた。リオ五輪、3日目。2個目の金メダルだ。ついにやった!たくさんのフラッ シュ。選手たちの笑顔がまぶしい。ある者は手を大きく振り、ある者は丁寧にお辞儀をする。カメラは、すぐに応援席を映し出した。そこには選手以上に喜び、抱き 合い、涙を流す選手の親がいた。「ああ、この人たちも、ずっと・・・戦ってきたんだな」胸が焼けるように熱くなった。
選手の両親は小さなころから選手を支え続けてきた。身体的に、そして精神的にだ。夜遅くまで続く練習の送り迎えをし、遠征の度に付き合う。反抗期やストレスで手に負えなくなったこともあった だろう。大会があれば毎回心臓が止まりそうなほどハラハラする。競技によっては怪我、もしくは大事故だって起こりうる。常に心配がつきものだ。そうしたことを何度も何度も乗り越えて、今この栄光の瞬間につながっている。
そうしたことが、フッと脳裏に浮かんだ。目の前にはスースーと寝息を立てている子どもたちがいる。無意識にこみあげてくるものがあった。前回のロンドン大会では感じなかった気持ちだ。母親になって初めて観戦したオリンピック。今までとは見方も感じ方も全く違うものであった。
いかがですか。同じ人が同じテーマで書いたものとは思えませんよね。
前者は、私が小学生のころに良く書いていた日記を再現しようと思ったわけではなく、何も考えずに書いたら出来上がった文章です。30過ぎの大人による、本日の日記。うわー、だれからも(・∀・)イイネ!!されませんね。所要時間4分くらい・・・?小学生のほうが良い文章を書いていると思われ…。
一方、後者のほうは、ルールを意識して書いたもの。頭をひねらせボキャブラリーを調べつつ。30分くらいかかって完成。脳みそフル回転でしたよ。もちろん、未熟な文章ですし改善ポイントは多々あるでしょう。が、それでも前者に比べて格段に良いものになったと思われませんか?
私が意識した文章上達の条件はたった3つ。超シンプルで、誰でもできます。それがこちら
【文章上達の条件】① 一文一義②禁止ワード不使用③見たことを書く
I 基礎編「これだけできれば、文章がみちがえる!」より、ひげうさぎ先生の指導する、文章上達の3つの条件をご紹介します。最初はこれらを満たした文章を書くことからスタートしましょう。さらに、ステップアップしたいという人は応用編、発展編もあります。
1.「一文一義」を守る
「。」で終わるまでの一つの分には、一つの事柄だけを盛り込むこと。「~して、~して」「~で、~で」とつなげない。だらだら文になってしまい読みにくい。小さな文を積み重ねて文章を組み立てること。
2.禁止ワードを使わない
禁止ワード①「今日は」
「今日は~」とくれば、「~をしました」とつながらざるを得ない。「今日は」は、日記の内容がマンネリ化する一つの原因だ。日記なのだから「今日」の事を書くのは当然である。最初の一言に「今日」を使えなくなると、工夫せざるを得ない。それが新しい発想を生む。他の子と全く違う文章になる。続きが読みたくなる文章へ様変わりするのだ。
禁止ワード②「ぼくは」「わたしは」
禁止ワード③「~と思う」
日記は、「ぼく/わたし」が「思う」ことを書くのは当たり前である。書かなくても意味は通じる。当たり前のことを盛り込めば、当たり前のことしか書けなくなる。
※ひげうさぎ先生の設定する禁止ワードはほかにもあります。↑は基礎編用。
3.見たことを書く=描写する
作文の禁止事項を踏まえ、では「何を書いたら良いか」について触れる。人間が受け取る情報の8割は視覚から。目で見た情報を利用して、見たことをそのまま文章を書くとよい。筆が進まない時に「よく考えてから書きなさい」と指導されるがそれは間違い。考えても書けない。「よく見てごらん、見たことを書いてごらん」と助け舟を出すのが良い。
まとめ”文章を書く事は楽しい”
文章を書くということは、一つの作品を作り上げること。そして自分の気持ちや考えを誰かに伝えること。それは非常に楽しいことなんです。しかし、自分にしか書けない文章を書くには、多少のテクニックが必要です。けれど、それは難しいことではありません。
もし、作文嫌いだというチビッ子や、作文嫌いのお子さんを抱えるご両親がいたら、ぜひ、こちらの本を参考になさってください!いままで、退屈でありきたりな作文しか書けなかった、または何を書いていいかわからなかったというお子さんが、見違えるようなオリジナルの文章を書けるようになるでしょう!
ご参考に【目次】本の内容はこちら↓↓
まえがき
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開講式
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I 基礎編「これだけできれば、文章がみちがえる!」
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1.すべてはここに「一文一義」
2.「。」は500円玉
3.使ってはいけない~1
4.使ってはいけない~2、3
5.二つの効用
6.「見たこと」を書く
7.描写しよう
8.使ってはいけない~4
9.使ってはいけない~5
10.たったこれだけで~文章上達の三条件
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II リクツ編「つべこべ言わず、とにかく書いてみよう!」
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1.まずは100日
2.多作奨励・小作主義
3.なんのために書くのか~1「文章がじょうずになります」
4.なんのために書くのか~2「脳みそが鍛えられます」
5.なんのために書くのか~3「心が豊かになります」
6.なんのために書くのか~4「ユーモア感覚が身につきます」
7.なんのために書くのか~5「ものを見る目が育ちます」
8.透明人間~形式と内容と
9.文章上達の三つの要因~1「直接経験」
10.文章上達の三つの要因~2「読書」
11.文章上達の三つの要因~3「会話」
12.「日記」を越えて
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III 応用編「ここに気をつければ、作文の達人!」
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1.常体で書いてみよう
2.文末を変えてみよう
3.「会話文」からはじめてみよう~描写のコツ1
4.数字を書こう~描写のコツ2
5.音を書こう~描写のコツ3
6.たとえてみよう~描写のコツ4
7.倒置法の効果
8.名詞止めと省略法
9.中間テスト
10.応用テスト
11.“異質”をくわえてみよう
12.なんかちょっと使ってはいけない
13.使ってはいけない「中止の“が”」
14.「いいわけ文」を追放しよう
15.ひと手間かけよう1「ゆめ水清しろう」
16.ひと手間かけよう2「した・やった」
17.語順にこだわって
18.ねじれをほぐそう
19.使ってはいけないコトバたち
20.筆名ネーミング
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IV 発展編「こんな“ネタ”で書いてみよう!」
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1.「発見」を書いてみよう
2.三つの「みる」~1「よく見る」
3.三つの「みる」~2「調べてみる」
4.三つの「みる」~3「してみる」
5.“めがね”をかける~1「ごみのめがね」
6.“めがね”をかける~2「秋のめがね」
7.会話で書く
8.ドジ日記
9.「寒さ」を書く
10.さかあがり記念日
11.「運動会作文」対策法
12.三大ニュース
13.三人称で書いてみよう
14.言葉のくすり
15.「先生」を書いてみる
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閉講式
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あとがき
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