Ema手帖 ~妊娠・出産・育児の体験談やおすすめ絵本のご紹介~

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3世代に愛される絵本”からすのパンやさん”

からすのパンやさん (かこさとしおはなしのほん (7))

絵本作家界の重鎮、かこさとし先生による大ベストセラー。ママも子どもも、ひょっとするとおばあちゃんも(!)幅広い年代にファンがいる作品。
 

みんながからすのパンやさんを好きな理由

なんといってもやっぱり、あのズラズラズラ~っと並べられた創作パンのページの存在が大きい。キラキラ目を輝かせて、一つ一つのパンに思いをはせてみる。こねこパンの目はチョコでできているのかなぁ、りんごパンはりんごジャムだろうか?と想像しながらずっと眺めていたものだ。
ところでこの物語のあらすじ、皆覚えているのだろうか。私は約30年ぶりに読んだのだが・・・こんな話だったっけ?の連続だった。
まさか武装警察まで登場するとは・・・。
 

ファンタジーがリアルに感じられる細かな描写

かこさとし先生の作品は、キャラクターや設定についての細かい描写が多い。例えば、パン作りの工程が説明されていたり、一度しか出てこないカラスの名前がわざわざ書かれていたり。物語のあらすじにはそれほど影響しないけれど、子どもがお話の世界に入っていくうえで必要な要素ではないか。まるでそこに”いずみがもり”が存在しているように感じられる。たくさんのカラスが登場するが、1羽1羽見事に描き分けられていて、身なり風貌がすべて異なる。
 
大勢のカラスの群れがいたならば、それはチョコちゃんたちのパンを買いに急いでいるのかも。
からすたちが住まう”いずみがもり”は案外すぐそばにあるのかもしれない。
 
読み聞かせた年齢:3歳1か月
今週のお題「わたしの本棚」

絵本「からすのパンやさん」のパンをつくろう!―Have Fun With Bread!