【絵本】『コロッケできました』食べ物がでてくる木版画の作品
こんにちは。二児の母Shioemaです。
絵本のレビューをメインにブログを書いています。
私が好きな絵本のジャンル、というのがあります。
それはずばり
”食べもの”です。
子どものころから、お料理や食事のシーンが出てくる絵本が大好きでした。
(ex:ぐりとぐら、からすのパンやさん など)
ただの食いしん坊なだけかもしれませんが・・・。
絵本への興味 < 食べものへの興味
つまりこういう方程式ですね。
もし、絵本にあまり興味がないというお子さんがいたら、
食べものをテーマにした作品を選ばれると良いかもしれません。
だって、食べることって楽しいですから♪
前置きが長くなりましたが、本日ご紹介するのも食べものの絵本。
食べものしかでてきません。
木版画の味わいが魅力『コロッケできました』
こちらは、2016年に発行された作品で比較的新しい絵本です。
絵本に関する月刊誌『MOE 2016年 10 月号 』にて紹介されていたもの。
気になって図書館で探してきました。
構成は平山和子さん作『くだもの (福音館の幼児絵本)』によく似ていますね。
シンプルな繰り返しで、1歳ごろから楽しめる内容です。
タイトルには、コロッケできましたとありますが
たくさんの食べものが登場します。
・フライドポテト
・からあげ
・ハンバーグ
・エビフライ
・コロッケ
・イチゴ
子どもの大好物オールスターズです。
この本を見て不愉快になるお子さんがいるでしょうか?
いるとしたら、それはおなかが空いてしまったからかもしれませんが。
でも、おいしそうな食べものの絵本は幸せな気持ちになれると思います。
ソースは私、娘!
珍しい”木版画×食べもの”の絵本
(同じ作者による別作品「パンどうぞ」)
ところで、忘れてはならないのが、これぜーんぶ、
木版画です。
木版画というと、図工の時間を思い出しますよね。
下書きをバッチリ描いたのに、いざ彫刻刀で彫り、何やかんや工程を経ると
かなり強烈な人物絵を完成させてしまったことがよみがえります・・・。
全然関係ないけど、あの版画で使う丸いやつなんだっけ、と思って調べて
「あぁ、バレンだったな」と一人納得しています。深夜に。
『コロッケできました』に登場するこちらの版画は打って変わって、優しく、柔らかい印象。
その作業工程はぜひこちらをご覧ください。
(作品のページも一部ご覧いただけます)
作者が活動する彦坂木版工房さんとは?
2010年に彦坂有紀(写真左)と、もりといずみ(写真右)が始めた木版工房です。
木版の素晴らしさを伝えるため、展示会や木版のワークショップを行っています。
また、“彦坂木版学校”という本格的な木版画の授業も行っています。
絵本に『パン どうぞ』『ケーキ やけました』『コロッケ できました』(すべて講談社)があります。
また絵本の他に、食品のパッケージや広告、雑貨のイラストなど幅広く活動中です。
この絵本の作者 彦坂有紀さん、もりといずみさんが立ち上げた彦坂木版工房では、絵本以外にもたくさんの作品を手掛けています。
例えば、モスバーガーのポスターや、フジパン本仕込のポスター、サントリーグリーンDAKARAパッケージなど。
こころにジーンとくる素敵な作品ばかり!
どれも、”体に優しい”という印象を与える商品ですね。
写真や筆では出せない、独特の味わいが魅力です。
さてさて、コロッケの話をしたらビールが飲みたくなりましたね。
でも、授乳中なのでノンアルコールビールで♪
おっと。このラベルの絵ももしかして?
という下手な終わり方で今日はおしまい。
【読み聞かせノートより】