【動画撮影】子どもばかり撮らないで!未来に残すホームビデオ
もうすぐお正月。ということで家族で旅行したり、実家や親族の家に行くという方も多いでしょう。
お子さんがいる場合は特に動画を撮影する機会も増えますね。
今日の記事は、
30年後に見たくなるホームビデオとは何か
という話です。年末年始の家族のビデオ撮影に参考にしてください。
私は、カメラについては全くの素人ですのでご了承ください。
30年前のホームビデオに映っていたもの。
実家にて、ホームビデオをDVDに移し替え、家族で鑑賞会をしました。30年ほど前の動画です。
内容は、
・運動会
・発表会
・卒業式
・旅行
・日常生活 など
結構長尺で、ところどころ飛ばしながら見ました。
それで、圧倒的に盛り上がったのが
・日常生活
の動画でした。
撮影しているのは私の両親です。なので、メインで映っているのは、わたしたち姉弟。幼き頃の私たちの姿はもちろん見ていて楽しかったです。
しかし、それ以上に心にしみるモノがありました。
それは、
『若いころの祖父母』
そう、自分たち(子ども)ではないんです。
私たち姉弟はじいちゃん&ばあちゃんっ子です。
祖父母は2人とも健在ですが、当然30年もたてば多少なりとも手助けが必要になってきます。今では当たり前になったシワシワの肌と白髪頭。30年前は4~50代。まだまだそれなりにつやと張りがあり、声のトーンも違います。
なにより、わたしたち孫と無邪気に遊ぶ姿。
これにはうるっときました。
しかし、そんなシーンは1時間の動画で延べ3分くらいしかありません。
もっと、こういう動画が残っていたらよかったなぁと思います。
撮影している居間とかはおもちゃが転がりまくっていて雑然としているんですけど。壁にはシールとか貼ってあって。
オシャレでもないし、きれいでもない。
それがまた懐かしいんです。
あぁ、これは我が家だと(笑)。
撮りたいものと見たいものにはギャップがある
撮影する側としては、その時に一番興味があることをメインで撮影します。
親ならば、子どもです。
例えば運動会。お子さんの走る姿を中心におさめますよね。
しかし、約30年経って、私が興味を持った映像は、自分自身の走る姿ではありません。
運動会にはあまり関係のないシーンでした。
それは、徒競走の背景に移り込んでいた、故郷の街並みです。
地元の小学校の周囲は大規模な区画整理が行われました。かつての遊び場だった空き地や、なんだか怪しげな商店、足しげく通った親友の家、それらは今はもう存在してません。
一時停止をして、何度も繰り返してみました。
家族で思い出を辿りながら懐かしみました。
私が徒競走で一位になったことよりも、断然盛り上がりましたね(笑)
きっと、さらに10年、20年とたつと、違うものに興味を持つこともあるでしょう。
ふと自分自身のフォルダに目をやると…。
ほとんどが子どもメインの動画や写真ばかり。そりゃそうなのですが。
写真のみでいうと構図も似たり寄ったりでほぼ同じスマイル。
絵的を気にするあまり、部屋を片付けたり、アップのものも多いです。
背景など、余計と思われるものを入れていません。
でも、30年後に子どもが見たいものって、芸術的な写真でもカワイイ写真でもないと思うんです。モチロンそういうのもあっても良いのでしょう。
しかし、もっと日常に寄り添ったもの、たまたま映り込んだ家具やおもちゃ、台所に立つ母の姿、出勤前の父など、そういう当たり前の風景が必ず宝物になるのだと思います。
なぜなら、その当たり前はいつか変わってしまうからです。
30年後を想像して動画を撮影してみよう
例えば、30年後。
私の身内が今と同じ状況のはずがありません。確実に老いますし、悲しい別れもあるでしょう。
自分も変わります。
周りの景色も変わります。
30年後のお子さんに見せてあげたい映像とは何でしょうか?
30年後のあなたが見たい映像とは何でしょうか?
私は、プロではありませんし、具体的なことはわかりません。
なんとなくわかることは、お子さんをメインで撮影するのも大事ですが、
お子さんを取り巻く環境を映してあげると良いのではないでしょうか。
言い換えると、子どもの視界の映像を残すということです。
たとえば、こんな感じ。
・家族の日常の何気ない会話やふるまい。
・両親(祖父母)のカッコイイ仕事着姿。誰しもいつか退職する日が来ます。
・両親や祖父母が子どものお世話をしたり遊んでいる姿。愛情を注いでいることがわかるシーン。(声が入っていると良い)
・食事シーン。家族の好物や、よく食べていたもの、お気に入りの食器などが映っていると良い。
・車を所有しているならドライブするシーン。こんな車に乗っていたんだ、と後々盛り上がります。
・普段過ごしているお部屋の雰囲気がわかるもの。引っ越しや、リフォームなど、そのおうちに住まなくなる日が来るかもしれません。
・使用している家具や家電。今最新鋭の家電も30年後はどう見えているのでしょうかね・・・?アイフォンなど、誰も持っていないのでしょう。
・家の外観や近所の風景
・公園やレストランなどお気に入りの場所
などなど。こどもが見ている日常を映すのです。
極端なことを言えば、お子さん以外を撮影する
もっと違う角度から動画を残してみるのです。
もし、お子さんがカメラを使える年齢ならば、お子さんに任せて撮影してもらっても良いかもしれませんね。
私は、これまで、同じような動画ばかりだったことを反省して、このお正月はなるべく子ども以外のものを撮影しようと思います!
ご参考までに、我が家で盛り上がった些細な一コマをご紹介。
・自宅で私と弟が遊ぶシーンに写り込んでいためっちゃ古い家電たち。懐かしすぎる!
・動画撮影中に電話がかかってきてしまい、電話対応する祖母。その電話の内容が身内にしかわからないネタだが面白い。+黒電話が懐かしい。
・仕事姿の祖父とそろばんをはじく祖母
・土曜の昼食メニュー(お茶漬けとおにぎりとプリンという謎の組み合わせ)
・テレビに映っていた『おかあさんといっしょ』のにこにこぷんが懐かしすぎ
つまり、撮影者が撮ろうとしていたものよりも、たまたま入り込んでいたもののほうが貴重だったのです
奥さん・旦那さんをぜひ撮影してあげてください
30年前のフィルムにほとんど映っていないのが、うちの母親です。
なぜなら撮影者だからです。
あまり映りたがらないというのもありますが。
子どもとしては若いころの両親というのも興味があるものです。自分が小さいころに見ていた姿ですから。
あんまり撮影していないなと思ったら、映像に残してみてはいかがでしょうか。
最後に
ご自身の動画フォルダを見返してみてください。お子さん中心の動画ばかりになっていたらちょっと、視点を変えてみてはいかがでしょうか?お子さんは撮らずに、お子さんを取り巻く環境を映してみるのです。
きっと、お子さんが大きくなった時に貴重な映像として残るはずですよ!
【こんな記事も書いています】