【絵本】北欧の少年の日常をとらえた『イエペはぼうしがだいすき』
こんにちは。二児の母Shioemaです。
溜まっている絵本の紹介をガンガンやっていこうと思っております。
今日ご紹介するのは、ずっと前から読みたいと思っていた作品。
1年位前に作成した読みたい本のリストに書いていたものです。ぐりとぐらの作者、なかがわりえこさんの本、『絵本と私』で、紹介されていたもの。
⬇︎本のリスト。上から6番目までは、なかがわりえこ氏の紹介。
ところで、読みたい絵本のリストって、めっちゃ便利です。今更ですが。
誰かが紹介していた作品やTVで見たものなど、すぐ忘れてしまいます。
メモしておくと、絶対忘れないので、私は重宝しています。
コペンハーゲンの3歳の男の子をモデルにした写真絵本『イエペはぼうしがだいすき』
【文化出版局HPより抜粋】
イエペは帽子の大好きな3歳の男の子。デンマークのコペンハーゲンの街で育つイエペの日常をとらえた写真絵本。第2回絵本にっぽん賞受賞 。
英題は
JEPPE LOVES THE BROWN HAT
写真家の石亀泰郎氏がコペンハーゲンでであった少年、イエペを撮影した作品です。
イエペは、タイトルにある通り帽子が大好きで、100コ所有しています。
なんてお洒落さんなの?!
イエペについて描かれているのは、3歳であること。幼稚園に行っていること。家族構成。そして帽子が好きであること。その位です。
作者の石亀氏は、イエペについて
「ソフト帽をまぶかにかぶった姿はまるで童話の主人公のようだった」
と、語っています。
特に、何か事件が起こるわけではありません。
ただただイエペの日常を帽子を切り口にして映し出しています。
それでも、すごく惹きつけられるものがあるのです。
可愛くて無邪気な笑顔と、イエペの表情の変化。
写真の構成も良くて。
淡々とした日常の中にも、いろんな角度からイエペを描いているのです。
デンマークという遠い国であっても子どもの愛らしさは変わらないとしみじみします。
40年前の北欧の子ども服はやっぱりオシャレだ
1976年に出版されており、40年前の絵本なのですが、全く古い感じはありません。
むしろ新しい印象です。
ひとつに、北欧のオシャレな雰囲気があると思います。イエペの家や保育園、子どもたちの来ている服ひとつとっても、日本にはない珍しさがありますね。
海外の、しかも写真絵本はこれが初めてでしたので、子どもは珍しがって読んでくれました。イエペの遊ぶ遊具や帽子にも興味津々。
イエペと歳も近いので、親近感もあると思います。
個人的に、気になったのが保育園でお弁当を食べるシーン。
イエペのお弁当の中身がよくわからなかったのですが。。。
何かナゾの生地の上にトマトとキューリ、バナナ?が載っているのですが
これは一体何なのか?わかる方がいたら教えてほしい。
イエペはすでに40歳を越えております。自分より年上!
どんな方になっているのか、見たいような、見たくないような・・・。
海外作品も読んでいこう
いまのところ海外の絵本よりも、日本の絵本を読むことが多いです。特に意図しているわけではなくて、自分が知っている作家の絵本を借りると、ついそうなってしまうのですね。
せっかく絵本を読むのだから、今自分がいる世界とはまた違う世界の存在を知ってもらうのも、絵本のだいご味だと思っています。
絵本で旅する、そんな感じですね。現実にはなかなかできませんから。
異なる生活様式、目の色や肌の色。
世界は子どもが思っているよりもずっと広くて。
でも、みんな同じ人間なんだよ、ということ。
絵本は絵本で楽しんでもらいつつ、心のどこかで1mmくらい思ってくれたらうれしいなと。
これから、海外の絵本などもたくさん調べて読んでみたいと思います♪
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