【絵本】超地味な画集→意味が解ると「なにこれヤバい!」『もりのえほん』の感想
何も知らずに立ち読みをして、衝撃を受けた絵本。
それがこちら。
『もりのえほん』安野光雅(福音館書店)
表紙をご覧ください。
タイトルは”もりのえほん”
表紙の絵も、
the森。
ページをめくると
the 森
本文
無し。
次のページをめくると
the 森
本文
無し。
×30ページ。
私「いや~なかなか地味な画集だな~(苦笑)」
巻末をみて
!?!???????
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
●森にかくされた動物たち表紙:ウサギ、カメ2・3ページ カンムリヅル、サイ、オオヤマネコ、リス4・5ページ ゾウ・ラクダ・・・・(以下略)・・・・
・・・全く気付かなかった!!!
サプライズにピッタリ!?大人も子どもも楽しめる『もりのえほん』
何にも知らずに立ち読みしてしまったのだが、
この本はいわゆる探し絵絵本。
絵の中にかくされた動物を探す、というもの。
予備知識なしで、読む(見る)と、最初なんだこれ?となるけれど、意味が解るとスゴイ!と感動しまくり。ある意味、今年最大のサプライズだったかも。
そのくらい、ごくごく自然に動物が溶け込んでいる。
うちの子ども(4歳)はまだ難しいので、私一人で遊んでいたのだが。。
これが、めっちゃ面白い。
・・・軽く見てるだけで普通に1時間位経過してた。
ちょっと疲れたし(笑)
え、こんなところに○○?
今度は絵をひっくり返してみてみよう!
あとひとつが全然見つからない・・・。
グーグルのチカラには頼るまい・・・・
こんな感じで30代の主婦が夜中にこそこそと遊んでた。
6歳くらいの子どもなら楽しめるはず。
むしろ、頭の柔らかい子どものほうが得意かも!
プレゼントに送ったらサプライズ感たっぷり。
受け取る側だったら、なかなか粋だな~なんてね。
もりのえほんの特徴
ウォーリー等の探し絵の絵本との違いは2つ。
・ごくごく自然にそのターゲットが紛れ込んでいること
・ターゲットのヒントが動物の名前のみであること
どこにどんな動物が隠れているのか?
横顔なのか、シルエットなのか?
大きさもわからない。
本を遠ざけたり近づけたりしながら探す。
自分も森に迷い込んだようなドキドキ感がある。
子どもから大人まで楽しく遊べると思う。
特に、おでかけ時におすすめ!
携帯するとよい時間つぶしになる。
電車内や病院の待ち時間にもGOOD♪
もうひとつサプライズ
隠れているのは、ほぼ動物なのだが、
中には魔女、人の顔、なんていうのも。
それから、ひとつ、
動物でも、人でもない
なんでこれ隠そうと思った!?
というのが紛れている。
(さてなんでしょう)
そして私はいまだに見つけられていないという・・・。
(ネットのチカラには、た、た、たよるまい・・・)
おわりに。作者:安野光雅の他の作品など
安野先生の作品、メジャーなところでいうとこれら。
過去に、レビューを書いた作品はこちら
(【あいうえおの絵本】”ひらがな”を覚える?いや、楽しむための最高におススメ3冊➕α - Shioema手帳 ~妊娠・出産・育児の体験談やおすすめ絵本のご紹介~)
あと、親子で書き込んで作る、こちらも気になっている
どの作品も芸術性と知的好奇心をくすぐる仕掛けに富む。
感性と理性が層のように積み重なって生まれたもはや芸術作品。
それでいて親しみやすい!
天才か!
絵本作家、という枠組みからはみ出ている。
翻訳されている作品も多く、世界中で愛されている巨匠である。
よかったらどうぞご覧ください