【絵本】干し柿の作り方を描いた絵本『おいしい ほしがき』【秋の絵本】
もうすぐ11月。
ついこないだまで、冷房、アイス、半袖で過ごしていたのに、
タンスの中もすっかり衣替え。
朝晩には炬燵が欲しくなる季節。
干しているうちに色が変わり、形が変わり、重さも変わる。
このころになると、田舎の軒下にぶら下がるのは鮮やかなだいだい色の渋柿。
ぷっくりまぁるく、そとは少し乾いてきてザラザラと。
でもまだまだずっしり重い。
実家に立ち寄ると、今年も祖母が干し柿支度。
外側が真っ白になると干し柿は完成だけれど、
実は、半干し(セミドライ)状態の柿も好き。
中がとろんと滑らかで、甘いけれども甘すぎない。
このくらいが好き。
ダイソーの干し野菜用の網で。
干し柿の作り方を描いた絵本『おばあちゃんと つくったよ! おいしいほしがき』
さて、今日ご紹介するのは干し柿の本。
登場するのは、おばあちゃんと孫の僕。
2人で一緒に干し柿づくり。
干し柿ができるまでを写真でわかりやすく解説してある1冊です。
柿を収穫して、皮をむいて、紐に引っ掛ける。
それをつるして陽に当てて。
「あとはおひさまやかぜのちからが、しぶいかきをおいしいほしがきにしてくれるよ。」
干しているうちに色が変わり、形が変わり、重さも変わる。
時々よくもんで話しかけて。
最後は冷蔵庫で二週間。
舌が曲がるような渋柿が、甘くておいしい干し柿に大変身!
干すだけで、どうしておいしくなるのだろう?
自然のチカラってすごい。
さらに深く知りたいというお子さんや大人の方に
子どもが見る部分は、干し柿の写真がメインですが、
ページの片隅に小さな字で解説があります。
これは大人の人向けに描かれたもので、干し柿について詳しい内容が記載されています。
・干し柿は貴重な糖分が含まれた保存食として昔から作られてきた
・渋さの原因は、身の中に含まれるタンニンという成分である
・干すことで、渋みが変化して甘くなる
等。
巻末には干し柿の作り方の解説もあります。
写真を見るだけでも面白いですが、実際に作ってみるのもいいでしょう。
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- 作者: 宇部京子,細川剛
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ひさかたチャイルドの自然にタッチ!シリーズは面白い
子どもにとって身近な話題から、科学の世界へ誘ってくれる良書ぞろい。
何気ないテーマでも、「なぜ」「どうして」と疑問を持つことで、知らなかった世界への扉が開かれる。
写真の構図や見せ方も良い。
子どもの読む本だからと言って、内容はうすっぺたいものでもない。
大人の好奇心も満たす内容になっている。
【過去にレビューを書いたこちらの作品たちもおススメ】
【過去レビューもどうぞ】
こちらは、ひさかたチャイルドのシリーズではないが、”食材を干す”をテーマにした写真絵本。
日本の食事に、干し食材がいかに欠かせないかがわかります。
食育にも、とてもおススメ。