【絵本】空腹時閲覧注意。高原美和先生”めしあがれ”シリーズ【1歳、2歳向け】
食べ物を扱う絵本は数多くあります。
食いしん坊の私はついつい、食べ物の絵本を手にしがち・・・。
が、よだれが出るほどおいしそうに描いた作品はあったでしょうか。
今日ご紹介するのは、水彩画家で絵本作家の
高原美和さん。
この方の描く食べ物のおいしそうなこと・・・。
もう、とにかく作品をご覧ください。
上記は全て表紙だけですが、ページをめくるともう次から次へとごちそうが現れます。人物は登場しません。物語もありません。乱暴に言ってしまえば、めくれどもめくれども食べ物の絵です。シズル感がえげつない。
『パンめしあがれ』では、いろんな種類のパンが・・・
『フルーツめしあがれ』では、いろんな種類のフルーツが・・・。
↑こちらから絵本の内容をご覧いただけます。とにっかく美味しそうです。
興味のある人は、内容をお確かめください。
この本に関しては、読み聞かせるというよりは、穴が開くほど凝視。
家族みんなで見て、せーので好きなものを指さしあったり。
楽しみ方はあなた次第です。
絵なのに、何でこんなに美味しそうなのか
とってもリアルに描かれているけど、これは絵なんだぜ。
でも、写真よりずっとずっと美味しそうなのです!
高原さんの絵が、レストランのメニューに書いてあったら売上増すと思う。
まじで。
なんでなんだろう。
光の反射具合?色の発色?アングル?
ず~っと考えていたのですが、よくわからん。
たぶん、”食べ物へのリスペクト”じゃないかな、って思うんです。
食べることは命をいただくことである。だから、食べ物を粗末にしてはいけない。
食べ物を表現することも、また同じ。素材のひとつひとつを丁寧に、大切に描いてあげている。そういう食べることと描く事の姿勢がこの絵に凝縮されてる気がします。
高原先生は、作品を描く際に、必ずそのメニューを手作りするんだそうです。基本的に一から作るそうです。
(お料理もよくされていて、Blogでその様子を見ることができます。)
だから、この本は単純な食べ物の絵の羅列じゃないのです。
実際に、お母さんが子どもに作ったお料理。
それを”めしあがれ”と差し出す様が描いてある。
さっき、この絵本にストーリーはないといったけれど、撤回。(はやっ)
お母さんが真心込めて作ったお料理をお子さんに食べてもらう。
日常の一コマを切り取った立派な”ものがたり”の絵本だ。
もちろんお父さんがお子さんに、彼が彼女に、という設定もあるでしょうが、それは人それぞれですね。
ところで、こんなの見るだけなんて拷問だYO!やっぱり食べたい!
誰か作って~~~~~!
【参考】高原美和さんのプロフィール
女子美術大学芸術学部絵画科日本画専攻卒業。
2006年より水彩を始める
2011年5月 銀座(月光荘画室)で初めての個展
2012年10月 えほんと美術書の視覚デザイン㈱の依頼で絵を担当した お菓子の絵本「めしあがれ」出版
以後、絵本を次々と出版。
現在は、神奈川県相模原市在住。
ご主人と2人のお子さん、ヨウム達と暮らしておられます。
詳細はこちら(公式HP)プロフィール - 高原美和 水彩画ギャラリー
ブログでは最新作品のご紹介や日記が描かれています。
以上。食欲の秋におすすめの絵本でした。
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