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【体験談】マタニティブルーで眠れない。涙がとまらない。原因や対処法

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出産後に一時的に情緒不安定に陥ることを”マタニティブルー”といいます。その症状は様々。赤ちゃんが誕生して幸せいっぱいなはずなのに、何か悲しくて涙があふれてきたり、落ち込んでしまったり、またはイライラして周りに当たってしまうこともあります。出産後~10日目ごろまでに見られる一過性の症状です。特に産後3日目あたりがピークであると言われています。

普段、自分の感情をコントロールできる人や明るい性格の人など、どんな方にもあり得ることと認識しておきましょう。

マタニティブルーの原因。誰にでも起こりうるもの。

マタニティブルーをもたらす大きな要因は、ホルモンバランスの変化にあります。妊娠中は、赤ちゃんの生育に必要な女性ホルモンのエストロゲンプロゲステロンが多量に分泌されています。分泌を促していた胎盤が、出産時にはがれ出てしまうことで、体内のホルモンの変化が起き、マタニティブルーを引き起こすといわれています。さらに、体の回復もままならないままに、小さな赤ちゃんのお世話に追われ睡眠不足の日々。生活リズムの変化もひとつの要因となります。

したがって、マタニティブルーは誰でもなりうるものです。いつも楽しそうで悩みとかなさそう、と周囲に言われるShioemaでもなりましたから。

出産翌日から恐怖と不安、マタニティブルー→解決するまでの体験談

私の場合は、2人目出産後に体験しました。

2人目を出産するにあたって、入院中は家事と上の子の育児から解放されて、のんびりゆったり過ごしてやろう!と野望を抱いていた私。特に、夜はぐっすり8時間くらい寝たい、と思っていました。しかし・・・全く寝れない。原因は、そうマタニティブルーでした。

症状が起きたのは出産の翌日夜から。いままで、上の子がいてにぎやかでやかましい生活になれてきたためか、個室でぽつんといると、孤独の海に包まれます。無性に寂しくて仕方がない。今までどうやって寝てきたんだっけ?と。また、夜の病院は本当に静かです。真っ暗で静かな部屋に一人いると、考え事をしてしまいますよね。たとえばこれからの生活のこと。しかし、なぜか明るい未来が描けないのです。もし、赤ちゃんが病気になったらどうしよう、いま、災害が起きたら上の子は大丈夫か、とか。特に上の子は甘えん坊なので、私がいないことでさみしい思いをしている姿を想像してしまい、可哀想に思えて涙したり。

目の前に差し迫った具体的な悩み事や心配事があるわけでもないのですが、漠然とした不安が迫ってくるのです。真っ暗の中で目を閉じると、すこしうとうとするのですが、途端にお産の時の痛みや辛さ、そして恐怖がフラッシュバックしてきて、映画のようにガバッと飛び起きて電気をつける、そんなことを繰り返していました。

いま思うと、良い母乳を出すために「寝なければ!」と強く思いすぎて、余計にストレスになっていたのかもしれません。寝なければならないという強迫観念がいけなかったのでしょう。

母子別室だったため、孤独に耐えられず、深夜にナースステーションに行き赤ちゃんの寝顔を見せてもらいました。3時とかだったと思います。管理上抱っこはできずガラス越しでしたが、気持ちよさそうに寝る子どもを見て気持ちが安らいでいきました。

出産翌日はそんな感じで、睡眠は細切れ。1日3~4時間というところでしょうか。出産の疲れで爆睡・・・とはいきませんでした。

それから、産後3日目の夜は睡眠剤をもらうようにしました。夜12時以降ですと処方してもらえないので、早めにもらっておき、寝れなそうだと思った時点で飲みました。5時間くらいはまとまって寝ることができました。体力回復はもちろんのこと、深夜の孤独を耐える必要がなくなり、かなり気が楽になりました。

また、4日目からは母子同室になり、赤ちゃんと過ごす時間が増えることで、症状はマシになりました。

しかし退院後に状況が悪化。新たな生活での苦労もあり、ストレス過多。意味もなく涙することも上の子に当たることもあり、自分で自分が嫌になることもありました。上の子も急に赤ちゃんがやってきて、戸惑いも大きかったのだと思います。いいお姉ちゃんになりたいけれど、まだまだ甘えたい、複雑な状況でストレスがたまっていたように思います。私も自分でどうして良いかわからず、夫に話を聞いてもらいました。それから主に上の子と二人で外出してもらい、2~3時間赤ちゃんとボーっとできる時間を多く作ってもらいました。それがかなり大きかったですね。産後2週間ほどで気が付くとマタニティブルーの状態から脱していました。

マタニティブルーの対処方法

基本的には、時間が過ぎることで改善していくものとされていますが、状況に応じて次のことを試してみてはいかがでしょうか。

ホルモンバランスの変化が原因だと理解する

産後、急激な落ち込みや悲しみがあっても、おかしなことではありません。マタニティブルーは誰でもなるものであり、自分の意志でコントロールできるものでもありません。不安の原因を理解するだけで、少しだけ気が楽になりませんか?マタニティブルーであれば大体産後三週間ほどで改善されていくでしょう。

人に話す。症状が重い場合は医師や助産師に相談を

家族、友人など、どんなことでも気軽に話せる相手に相談しましょう。楽しくおしゃべりするだけでも、気分が晴れますよ。特に、産婦人科のスタッフなどは、そうした症状の患者を数多く見てきていますから、状況に応じたアドバイスをしてくれるでしょう。

家事を休む

たとえば、1日だけでも構いません。赤ちゃんのお世話だけに専念して、その他のことは休憩してみては。1日家事をしなくても、大した問題ではありません。ゆっくり赤ちゃんと過ごすことで幸せな気持ちになれるかもしれませんよ。

夫の理解・協力を得る

マタニティブルーは特殊なものではなく、決して甘えているわけでも病気でもないということをご主人に理解してもらいましょう。そのうえで、家事や育児を分担し、お母さんの負担を減らすことが大事です。ちなみにこの時期に夫の協力があると無いとではその後の夫婦関係に雲泥の差が見られます。

マタニティブルーが長く続く場合は産後うつかも?!

マタニティブルーは通常は一過性のものであり、時間が解決してくれるものだと認識されています。しかし、夫婦関係に不安があるなど、精神的ストレスの原因がある亜場合、マタニティブルーから産後うつ病に移行する恐れがあります。その場合は早期治療が必要になります。例えば、産後3週間を過ぎても、赤ちゃんのお世話する気力がない、気分が落ち込んでしまう状態が続く場合は、産後うつ病の可能性があります。うつ病は頑張り屋の人ほどなりやすいといわれています。赤ちゃんの世話を抱え込んでしまうと余計に症状を悪化させかねません。家族の協力を得て早めに医師へ相談しましょう。もしくは、自治体によっては産後うつについてのサポートを得られる場合があります。産後うつは、多くのお母さんがなるものであり、恥ずかしいものではありません。お母さんのためにも、赤ちゃんのためにも、早期に対処することが大切です。 

まとめ

マタニティブルーは、産後すぐ~約三週間の間に起こる一過性の症状。ホルモンバランスや生活リズムの変化、睡眠不足などによりもたらされるものです。誰もが経験するものであり、基本的には時間が解決してくれでしょう。無理に前向きに、と思わず親しい人に相談したり、家事を軽減するなどの方法を試して見ましょう。それでも改善されないという場合は、産後うつへ移行する可能性がありますので、早期に医師や助産師、専門機関に相談することを強くお勧めします。

 

 

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