Ema手帖 ~妊娠・出産・育児の体験談やおすすめ絵本のご紹介~

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YOUは何しに公園へ?スマホに嫉妬する子どもたち

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今日は朝の7時半から子どもたちと公園へ。子どもはお日様とともに目覚め、眠る生き物。我が家も子どものリズムに合わせて生活しているのでサマータイム

 

それで、下の子を抱っこして、上の子をブランコに乗せて押してた時のこと。

 

5歳くらいの男の子がお父さん(ニット帽+丸メガネのおしゃれパパ)に連れられてきた。

 

(休みの日の朝早くから大変だなあ・・・)

 

そう感心していると、そのお父さんはスタスタとベンチに腰を掛けてスマホいじり

男の子は一人でブランコをこぐ。

その間会話一切なし

 

 いやいやいやいや・・・

 

 

 

YOUは何しに公園へ?

 

 

鉄棒で逆上がりをして、ジャングルジムのてっぺんまで登って、滑り台をシューっとすべって、逆走してまた滑って。男の子はずーっと一人で遊んでいた。でもお父さんはずっとスマホをいじっていた。別に子どもの写真を撮ってあげるわけでもなく。

逆上がりだって、あの年齢でそうできるわけではない。もしかしたら、できるようになったばかりでお父さんに見てもらいたかったのかもしれない。褒めてもらいたかったのかもしれない。

 

そんなことを、娘がキャッキャ騒ぐブランコを押しながら考えていた。

さすがに私もいたたまれなくなる。

娘が、逆上がりする男の子を興味深く見ていたから「あのお兄ちゃんすごいね」と間接的に褒めてしまった。

褒めて”しまった

と書いたのは、わたしの様な他人がほめたところで嬉しいわけないし、余計むなしい思いをさせたかもしれないから。事実、こちらをちらっと見ただけで、顔をそむけた・・。

人様の家庭の心配をしても仕方がないけれど。

あのお父さんが、公園で子どもを一人にさせてまでもスマホを見なければならない理由があったのかもしれない。むしろ、そう思いたい。大人の事情があるのは仕方がないから、子どもを待たせることや我慢させることは当然ある。

けれど、

子どもがどんな気持ちでいるのだろうか?

そのことを考えてあげねばならない。

たった5分でも手を止めて、一緒に追いかけっこをしたり、鉄棒の技を誉めてあげること、それくらいできたはず。でもそのお父さんは男の子がつまらなそうにしていることに気づけなかった。だって、スマホを見たまま、顔をあげなかったから。

 

結局、そのあと公園の清掃の人が来て、わたし達もその親子も帰って行った。一緒に遊ぶことも、男の子が笑顔を見せることもなかった。

 

あの男の子はお父さんと公園に行った、と胸を張って言えるだろうか。

 

正確には、公園までの道のりを一緒に歩いた、なのでは。

 

 

 

スマホに嫉妬する子どもたち

父親はどうしても育児にかかる時間が少なくなる。これは仕方がないし、子どもだって寂しいけれどある年齢になると受け入れてくれるもの。だから、せめて一緒にいられるときは、その時間が濃密なものであってほしい。

1つめに触れ合うこと。2つ目に喜びや感動を”共有”することだと思う。

だが、スマホはその妨げにしかならない。スマホを見ながら返事をしたり、遊びながらTVを気にしていたり。子どもは自分のほうに親の気がないのをよくわかっている。だからもっと構ってくれるにはどうしたらいいか、時には悪さをして気を引こうとする。遊ぶときは親も遊ぶ。父親だけではない。母親も、もちろん私自身も気を付けないといけない。

そもそも、会話をするときに相手の顔を見ないのは失礼ではないか。子どもだって一人の人間。

自分の子どもが、話をしているときに目を見なかったとしたら・・・・

 

スマホをしている親に責任があるのかもしれない。

 

「自分が話しているときにスマホやられたら嫌ですよね」

 

朝っぱらからレバープラスのCMが胸に刺さった。

 

 

 

子どものための”デジタルデトックス

スマホやPCから一定期間脱却することを「デジタルデトックス」という。デトックスはもともと毒素排出のこと。なるほど、スマホは便利な機器である一方で、依存すると毒にもなる。はっきりいって、いい大人がスマホ中毒になるのは自己責任。他人に迷惑をかけなければ、別にどうでもよい。

けれど、幼い子どもがいる場合は違う。目の前の子どもを差し置いてのスマホは「自分よりスマホが大事なのだ」と思わせてしまう。まだ、親のスマホを取り上げて、一緒に遊ぼうよ、といえる子どもならいいけれど、それすらもしない子どもがいる。諦めているのだとしたら本当に問題。ちょっと狂ってる。

自分のためではなく、子どものために”プチ”で構わないから”デジタルデトックス”の必要がある。たとえば、日曜日の午前中はスマホとテレビを封印して、公園へ出かけるとか、雨の日は読み聞かせやお絵かきをするとか。

本気で子どもと接していると、スマホを見ている余裕なんてない。目の前の子どもに自分が集中する時間を作ってあげること、それは特に難しいことではないはず。そしてそれだけで、親子のコミュニケーションが濃密になり、その積み重ねが絆を強めてくれるものだと思う。

 

今日見たあのお父さんが、どんな事情を抱えていたかはよくわからない。推察することも心配することもお節介だけれど。あの男の子のさびしそうな眼が焼き付いて、心配せずにはいられなかった。ショッキングな光景であったけれど、そう珍しいものでもない。だからこそ私たち夫婦への自戒も込めて、ささやかな警鐘を鳴らしたい。

 

補足:スマホもTVも子どもも一緒に楽しむ場合ならアリ、ただし時間は制限すべきと思っています。